【2025年・2025年度】受験者数が多い国家資格ランキングTOP15

2025年・2025年度の公式公表値をもとに、受験者数が多い国家資格・国家試験TOP15を比較。ITパスポート、宅建、危険物乙4、基本情報、介護福祉士、看護師などを、集計条件にも触れながら紹介します。

「国家資格だけに絞ったら、いちばん受けられているのは何だろう?」

前回、主要な資格・検定全体の受験者数ランキングを作ったところ、簿記・漢検・日本語能力試験(JLPT)など、いろいろなジャンルが入り乱れる結果になりました。

じゃあ今度は、国家資格・国家試験だけに絞ったらどうなるのか。

宅建?
IT系?
それとも仕事に直結する技術系資格?

気になったので、今回も2025年・2025年度の公式データをひたすら追いかけてみました。

総合ランキングとは、かなり景色が変わっています。

まずは、今回の数え方だけ簡単に説明します。

このランキング、どう数えた?

今回も基本ルールは前回と同じです。

原則として、2025年・2025年度に実際に試験を受けた人数を使っています。

年に複数回ある試験は年間分を合算。CBTなどで通年実施される試験も、年度合計を使いました。

そして大事なのが、この記事の数字は基本的に年間の延べ受験者数だということです。同じ人が同じ年度に複数回受験した場合、その回数分が含まれることがあります。

また、資格によって試験の仕組みがかなり違うので、次の3つは※付きです。

  • 第二種電気工事士:学科試験の年間受験者数
  • FP技能検定2級・3級:学科試験の年間受検者数
  • 1級土木施工管理技術検定:第一次検定の受検者数

このあたりは後で詳しく説明します。

逆に、公式資料で年間の「実受験者数」を同じ条件で確認できなかったものは、無理に推計して順位には入れていません。

それでは、結果を見てみましょう。

国家資格の受験者数ランキングTOP15

国家資格の受験者数ランキングTOP15。2025年・2025年度の公式公表値をもとに資格録ラボが集計

国家資格だけにすると、一気に「仕事で使う資格」の色が濃くなりました。

そして1位は、ITパスポートの271,352人。

2位の宅建が245,462人、3位の危険物乙4が222,545人です。

上位3つだけで、全部20万人超え。

思っていた以上に大きいです。

1位はITパスポート。国家資格だけならトップ

1位はITパスポート、271,352人でした。

総合ランキングでは漢検3級とわずか522人差の3位でしたが、国家資格だけに絞るとトップです。

しかも、令和7年度の応募者数は30万人を超えています。

ITパスポートという名前だけ見ると「IT系の人向けかな」と思いがちですが、今はかなり幅広い層が受けています。

IT・情報セキュリティ・経営・会計など、社会人として知っておきたい内容を広く扱う試験なので、「IT業界の資格」という枠にはもう収まりきらない感じがあります。

年間27万人。

ここまで来ると、かなり巨大な国家試験です。

宅建と危険物乙4も20万人超え

2位は宅地建物取引士、245,462人。

3位は危険物取扱者 乙種第4類、222,545人でした。

この2つは、いかにも「仕事に使う国家資格」という感じがします。

宅建は不動産業界。

危険物乙4はガソリンスタンドや工場、設備関係など。

もちろん受験理由は人それぞれですが、資格取得後の使い道がかなりイメージしやすい資格です。

それでも毎年20万人以上が受けている。

改めて数字で見ると、この2資格の強さも相当です。

宅建を不動産・法律系の資格だけで比べると、その突出ぶりはさらに分かりやすくなります。主要な不動産・法律資格・検定の受験者数ランキングTOP15でも詳しく比較しています。

IT系国家試験の存在感がかなり大きい

今回のTOP15には、IT系が3つ入りました。

  • ITパスポート:271,352人
  • 基本情報技術者試験:147,186人
  • 応用情報技術者試験:82,668人

ITパスポートだけが突出しているわけではありません。

基本情報も年間約15万人、応用情報も8万人超えです。

さらに、TOP15のすぐ外には情報セキュリティマネジメント試験が45,924人で控えています。

国家資格・国家試験の世界でも、IT分野の受験者層はかなり大きい。

実際に、民間資格まで含めてIT・デジタル系資格の受験者数ランキングTOP15も作ってみました。生成AIパスポートやG検定まで入れると、国家試験だけとはまた違う景色になります。

電気・設備・建設系もずらっと並ぶ

ランキングを見ていると、電気・設備・建設系の多さも目立ちます。

5位の第二種電気工事士は139,087人。

10位の第一種衛生管理者は66,401人。

13位の第三種電気主任技術者試験(電験三種)は48,942人。

14位には1級土木施工管理技術検定の第一次検定が47,715人入りました。

こういう資格は、一般の資格ランキングだと宅建やFPほど目立たないこともあります。

でも実際の受験者数を見ると、ものすごく大きい。

現場で必要とされる資格が、毎年これだけの規模で受けられているんですよね。

資格を「知名度」ではなく人数で見る面白さが、かなり出ている部分だと思います。

看護師と介護福祉士の多さには、ちょっと思うところがある

9位は介護福祉士国家試験、78,469人。

11位は看護師国家試験、63,131人でした。

どちらも、年間で数万人規模です。

ただ、この2つの数字は宅建やITパスポートと同じ感覚で「人気資格だから受験者が多い」と見るのは少し違うと思っています。

看護師や介護福祉士の上位入りは、いわゆる「人気資格」とは少し意味が違います。毎年これだけの人数が資格取得を目指して医療・介護の現場へ入っていく。その規模の大きさが、そのまま受験者数に表れています。

特に看護師国家試験は、2025年実施の第114回で63,131人が受験し、56,906人が合格しました。

介護福祉士も、令和7年度の第38回で78,469人が受験しています。

ランキングの数字なんですが、ここだけは少し違って見えます。

「この資格が人気」というより、日本の医療・介護を支える人材の層そのものが大きいことを感じる数字です。

FP2級・3級は、やっぱり規模が大きい

FP技能検定は、

  • 3級:126,916人
  • 2級:90,476人

で、両方ともTOP10圏内です。

ただし、ここでは学科試験の年間受検者数を使っています。

FP技能検定は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が実施していて、学科と実技もあります。

単純に学科+実技を足すと同じ人を二重に数えてしまうので、今回は両団体の学科受検者を合算しました。

3級については、きんざいが2025年5月に激変緩和措置として実施した紙試験の31人も含めています。

条件に少しクセはありますが、それでも3級12万人超、2級9万人超。

FPの受験規模はやっぱり大きいです。

簿記、FP、税理士、公認会計士などを同じ分野で並べた主要会計・金融資格の受験者数ランキングTOP15を見ると、FPが会計・金融資格の中でもかなり大きな受験層を持っていることが分かります。

第二種電気工事士と1級土木も「※付き」

第二種電気工事士には学科試験と技能試験があり、さらに学科免除者もいます。

学科と技能を単純に足すと同じ受験者を二重に数えてしまうため、今回は学科試験の年間受験者139,087人を使っています。

1級土木施工管理技術検定も、今回は第一次検定の47,715人を掲載しました。

第一次検定の合格者は「1級土木施工管理技士補」と称することができますが、1級土木施工管理技士になるには第二次検定まであります。

なので、この2つは「資格全体の年間ユニーク受験者数」と完全に同じ意味ではありません。

ランキングから外してしまう方法もありますが、どちらもかなり大きな国家試験です。

今回は条件を見えるようにしたうえで、順位に含めました。

保育士が入っていないのはなぜ?

「看護師や介護福祉士が入っているなら、保育士は?」

と思った人もいるかもしれません。

これも調べました。

こども家庭庁が公表している令和7年の保育士試験は、1回目と2回目を合わせて申請者数54,807人、合格者数10,621人です。

数字だけ見ると、TOP15に入ってきてもおかしくない規模です。

ただ、公式の年間集計で確認できるのは「申請者数」で、今回のランキングで基本にしている「実際に受験した人数」とは条件が違います。

ここで54,807人をそのまま入れてしまうと、ほかの資格と物差しがずれてしまいます。

なので今回は順位から外しました。

これは「保育士の受験者が少ない」という意味ではありません。

むしろ、かなり大きな試験です。

ただ、同じ条件で比べられない数字は、無理に順位へ入れないという前回からのルールを優先しました。

15位争いもかなり接戦

15位は運行管理者試験(貨物)の46,895人でした。

そして、そのすぐ下が情報セキュリティマネジメント試験の45,924人。

差は971人です。

運行管理者試験は貨物と旅客がありますが、今回は別区分として扱い、貨物だけを集計しています。

TOP15の下まで見ていくと、4万人台にもかなり大きな国家資格・国家試験が並んでいます。

「国家資格ってこんなに受けられてるんだ」と改めて感じます。

国家資格だけにすると、総合ランキングとはかなり違う

前回の総合ランキングでは、簿記、漢検、日本語能力試験(JLPT)などが上位に並びました。

国家資格だけに絞ると、そこからかなり雰囲気が変わります。

IT。

不動産。

危険物。

電気。

医療・介護。

建設。

運輸。

日本の仕事の現場が、そのままランキングに出てきたような並びです。

もちろん、受験者数が多いから価値が高いという話ではありません。

むしろ反対側を見ると、受験者数が少ない国家資格・国家試験ランキングTOP15には、年間数十人〜数百人しか受けない一方で、特定分野を支える重要な資格がいくつも並びました。

でも、どんな分野に毎年これだけ多くの人が資格取得を目指して集まっているのかを見るには、受験者数はかなり面白い数字です。

個人的には、ITパスポートの27万人もすごいんですが、看護師・介護福祉士の人数が並んでいるところがかなり印象に残りました。

資格を数字で見ると、その資格だけじゃなくて、社会の仕事の大きさまで少し見えてくる気がします。

同じ2025年・2025年度の資格データでも、合格者数ランキングや年間で不合格者が多い資格ランキングから見ると、また順位が変わります。受験者数だけでは見えない違いもかなり面白いです。

ランキング数値一覧

最後に、今回使ったTOP15の数値と集計範囲を一覧にしておきます。

順位 国家資格・国家試験 年間延べ受験者数 集計範囲
1位 ITパスポート 271,352人 2025年度・実受験者
2位 宅地建物取引士 245,462人 2025年度・実受験者
3位 危険物取扱者 乙種第4類 222,545人 2025年度・実受験者
4位 基本情報技術者試験 147,186人 2025年度・実受験者
5位 第二種電気工事士※ 139,087人 2025年度・学科試験
6位 FP技能検定3級※ 126,916人 2025年度・学科試験(2団体合算)
7位 FP技能検定2級※ 90,476人 2025年度・学科試験(2団体合算)
8位 応用情報技術者試験 82,668人 2025年度・春期+秋期
9位 介護福祉士国家試験 78,469人 第38回(2025年度)
10位 第一種衛生管理者 66,401人 2025年度・実受験者
11位 看護師国家試験 63,131人 第114回(2025年実施)
12位 行政書士 50,163人 2025年度・実受験者
13位 第三種電気主任技術者試験 48,942人 2025年度・上期+下期
14位 1級土木施工管理技術検定(第一次)※ 47,715人 2025年度・第一次検定
15位 運行管理者試験(貨物) 46,895人 2025年度・第1回+第2回

※ 第二種電気工事士・FP技能検定2級/3級は学科試験、1級土木施工管理技術検定は第一次検定の受験者数を掲載しています。

主な出典

本記事では、各試験実施団体・公的機関の公式公表資料をもとに集計しています。

※ 数値は記事作成時点で確認できる2025年・2025年度の公式公表値を使用しています。試験実施団体による訂正・更新等により、後日数値が変更される場合があります。